東寺、広隆寺、仁和寺を巡る心温まる旅 | 古都を愛でる夫婦ふたり旅⑥

★　京都2日目　10月21日（土曜）　★

2日目の行程概略

時間	項目
7:30	東寺　（1200年記念特別拝観）
11：10	毎月21日に行われている弘法市
11：50	広隆寺
13：40	御室仁和寺
14：20	霊山寺

出発時の予定であり、事情により変更する場合があります

VAVAが作成した分単位の京都観光の計画書
★ （2日目）は　こちらからどうぞ

★　東寺へ（真言宗立教開宗1200年記念特別拝観）

11:00
京都駅八条口バス停 ➡ 東寺東門前バス停

東寺

東寺は平安京遷都まもなく、国家鎮護のため官立寺院として創建されました。桓武天皇の後に即位した嵯峨天皇は、唐で新しい密教を学んだ弘法大師空海にこの寺院を託し、弘仁14年（823年）に日本初の密教寺院が誕生しました。

その後、大師は講堂や五重塔などの伽藍の造営に精力的に取り組みました。講堂には密教の主尊である大日如来を中心に21の仏像を安置し、立体曼荼羅の世界を表現しました。また、東寺の近くには、庶民を対象にした日本初の私立学校・綜藝種智院を設立し、教育の重要性を説きました。

生老病死に代表される衆生の苦悩を解決するために一生を捧げた弘法大師は、入定後も「お大師さま」として親しまれ、多くの民衆の信仰を集めてきました。東寺は創建以来1200年間、台風や火災などの災害に見舞われながらも、支援を受けて復興し、現在も弘法大師の精神を伝える真言密教の根本道場として法灯を守り続けています。

解説文や写真はパンフレットから引用しています

東寺の境内図
東寺境内図

★　1200年記念特別拝観「東寺のすべて」

12:30
1200年記念特別拝観

真言宗立教開宗1200年の節目を迎えるのを機に、特別拝観を開催いたします。通常は閉じられているお堂を公開するとともに、小松美羽が東寺食堂で制作した(ネクストマンダラー大調和)、土門拳が撮影した東寺の写真などの展観も行います。また、弘法大師空海が最澄に宛てた手紙、国宝「風信帖」や現存最古の彩色曼荼羅で、平安仏画の最高傑作として名高い国宝「両界曼荼羅図」など第一級の寺宝を宝物館で公開します。

- パンフレットより抜粋 -

東寺のすべて

入場券を買って音声ガイドの操作を教えてもらいます

（クリック又はタップで拡大します）

堂内は撮影禁止です

講堂

講堂は、天長2年 (825)、弘法大師によって着工され、承和2年(835) 頃には完成しました。その後、台風や地震で大破し、たびたび修理を重ねてきましたが、文明18 年 (1486) の土一揆による火災で焼失しました。現在の講堂は延徳3年(1491) に再建された建物で、旧基壇の上に建てられ、様式は和様で優美な姿を保っています。

立体曼荼羅五智如来坐像

金堂

金堂は東寺一山の本堂です。文明18年(1486) に焼失し、今の堂は豊臣秀頼が発願し、片桐且元を奉行として再興させたもので、慶長8年(1603)に竣工しました。天竺様の構造法を用いた豪放雄大な気風のみなぎる桃山時代の代表的な建築ですが、細部には唐、和様の技術も巧みに取り入れています。

薬師三尊座像

五重塔

東寺の象徴として広く親しまれている五重塔は、天長3年(826)、弘法大師の創建着手にはじまりますが、雷火などによって、焼失すること4回におよんでいます。現在の塔は寛永20年(1643) 徳川家光の寄進によって竣工した総高約55mの、現存する日本の古塔中最も高い塔です。
全体の形もよく、細部の組ものの手法は和様を守っており、初層内部の彩色も落ち着いて、江戸時代前期の秀作です。

初層の特別公開（内陣）

御影堂(大師堂)

御影堂は伽藍の北西部にあり、もとは弘法大師の住房で、大師の念持仏・不動明王坐像(秘仏)が安置され、不動堂とも呼ばれています。康暦元年(1379) に焼失しましたが、その翌年には再建され、さらに10年後の明徳元年(1390)には北側に前堂と中門を加え現在の姿になりました。

弘法大師座像

宝物館

東寺には、弘法大師が唐から持ち帰られた御請來品や、西院御影堂に寄進された宝物などさまざまな工芸品・古文書などが伝わります。真言宗立教開宗 1200年に向け、東寺では、平成22年(2010)から史跡。建造物を含む文化財の修理事業に取り組んできました。

弘法大師尺牘(風信帖)

観智院

観智院は、東寺に深く帰依していた後宇多法皇の発願により、南北朝時代の延文4 年(1359)に建立された塔頭寺院。弘法大師の教えを伝える密教教学の研究機関として、密教の教理に関する多くの経典類を有します。中国・唐からもたらされた重要文化財「五大虛空藏菩薩坐像」や、剣豪として名高い宮本武蔵(1584~1645) の手による障壁画など、貴重な美術品も多数伝えています。

観智院の門

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智慧の仏、五大虚空蔵菩薩

食堂

食堂の建立は、平安時代。本尊は約6メートルの千手観音菩薩でした。足利尊氏は東寺に本陣を置き、この食堂に居住していたこともありました。いまの建物は、昭和5年、1930年に焼失後、3年間の工事を経て完成。堂内には納経所があり、多くの巡礼者の祈りの場になっています。

三世明王像上半身

毎月21日は東寺「弘法市」

毎月21日は東寺「弘法市」！骨董や食品など何でも売っている京都一の縁日です

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亀の石像

こちらの亀さんは、亀ではなく、龍の子供である想像上の動物「贔屓（ひいき）」です。
自分の体の悪いところをさすると病気が癒えると云われています。

鐘楼

足利尊氏が寄進した鐘でしたが、損傷が激しく、現在は同じ形状の鐘が鐘楼に掛けられています。

御朱印を頂きました

★　喫茶ロサ・バリエで昼食

12:10
東寺東門前バス停 ➡ 四条大宮バス停 ➡ 四条大宮駅 ➡ 帷子ノ辻駅

多くの俳優さんたちが利用する京都撮影所の近くにある喫茶店

★　広隆寺

12:10
喫茶ロサ・バリエ ➡ 広隆寺楼門

廣隆寺

廣隆寺は真言宗の寺院で、推古天皇11年（603年）に聖徳太子が建立したと伝えられている山城（京都）地方で最も古い寺院であり、聖徳太子建立の7大寺院の一つです。
1165年に建てられた「講堂」は京都で最も古い建築物です。講堂には高さ約2m40cmに及ぶ弥勒菩薩半跏思惟像（国宝）を中心に、その右側には地蔵菩薩像（重要文化財）、左側には虚空蔵菩薩座像（重要文化財）などが安置されています。

三条通に面している広隆寺の正門

楼門の金剛力士像

阿形（あぎょう）

吽形（うんぎょう）

広隆寺パンフレット

解説文や写真はパンフレットから引用しています
堂内は撮影禁止です

国宝第一号
弥勒菩薩半跏思惟像

弥勒菩薩は、須弥山の弥勒浄土といわれている兜率天にて、菩薩の行につとめられ、諸天に説法し、お釈迦さまにかわってすべての悩み、苦しみをお救いくださり、正しい道へとお導き下さる慈悲の仏さまです

弥勒菩薩像（全体）

弥勒菩薩像（上半身）

講堂(重要文化財)

講堂は永万元年(一一六五)に再建された京洛最古の建物で、俗に赤堂という。中央に西方極楽浄土で説法をされている印を結ぶ国陀如来坐側(国宝)、地蔵善薩坐像(重文)、虚空蔵菩薩坐像(重文)を祀る

永万元年に蘇りし赤堂

上宮王院太子殿

享保十五年(一七三〇)に再建された入母屋造の堂。本尊に聖徳太子像を祀る。この太子尊像には、太子の偉他功業を景仰せられる歴代天皇が、即位大礼に御着用の黄染御袍の御束帯が即位後煙進されて各天皇御一代を通じて御召しになるならわしである。每年十二月二十二日の聖徳太子御火焚祭に特別開扉。

太子尊像に宿る歴代天皇の敬意

御朱印を頂きました

初めて京福電鉄北野線に乗ります

広隆寺 ➡ 撮影所前駅 ➡ 御室仁和寺駅

東映京都撮影所

うずまさふたば

★　御室仁和寺へ

12:10
広隆寺 ➡ 撮影所前駅 ➡ 御室仁和寺駅 ➡ 仁和寺二王門　

仁和寺

仁和寺は仁和四年(888年)、第五十九代宇多天皇(867年～931年)によって創建された寺院です。宇多天皇自身も、寛平九年(897年) 十一月に譲位、二年後の昌泰二年(899年) 十月十四日、東寺長者であった益信(827年～906年)を戒師として落飾(出家)します。以降仁和寺は真言宗の寺院として、さらに現在は真言宗御室派の総本山として法流を守り続けています。

仁和寺パンフレットとしおり
仁和寺パンフレット"

解説文や写真はパンフレットから引用しています
堂内は撮影禁止です

御室仁和寺駅

駅前から二王門を臨む

二王門（山門）

二王門の金剛力士像

阿形（あぎょう）

吽形（うんぎょう）

★　金堂裏堂五大明王壁画特別公開

12:30

金堂裏堂五大明王壁画特別公開

▲372年前の先人の思いを次世代へ一金堂に秘められた壁画を、初公開!
2018年10月13日より、非公開を貫いてきた仁和寺・金堂裏堂の壁画を初めて一般公開いたします。これまでも期間限定で堂内の本尊阿弥陀三尊像を公開してきましたが、その須弥壇背面壁画「五大明王壁画」を公開するのは実に372年ぶりとなります。

▲あわせて、経蔵の内部も公開いたします!
12月16日までの約2カ月間(うち拝観可能日は51日間)、金堂のすぐ隣りに位置する経蔵と共に拝観いただける貴重な機会となります。ぜひ、歴史的な瞬間にお立会いください。

▲五大明王壁画のココが見どころ
不動明王を中心に、柱を挟んで一体ずつ壁面に描かれた色鮮やかな五大明王。
それぞれに特徴があり、細部に至るまで丁寧に描き込まれています。五大明王はもちろん、柱の美しい文様も必見です!

解説文や写真はパンフレットから引用しています
堂内は撮影禁止です

嵯峨嵐山・・・風と歴史が紡ぐ、心に響くひととき

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仁和寺・京都市観光協会で事前予約

五大明王＆御殿＆霊宝館の共通券＋ドリンクプランを
　　　　　　　申し込み2,100円 / 2名

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後に、予期せぬ嬉しい体験をすることに！

五大明王の壁画は、金堂の阿弥陀三尊像の光背の裏側の壁に描かれており、蠟燭の炎によって照らされながらも、直射日光が当たらずに372年前の色調が保たれています。
拝観は数名のグループで僧侶の説明を聞きながら壁画を鑑賞します。

★ 金剛薬叉明王

（こんごうやくしゃみょうおう）

馬がいななく様なたてがみと牙が印象的です。経典にはこの牙で一切の苦しみや悪、煩悩を噛み砕き、呑み込んでしまうと記されています。この明王は、威力ある神という意味で鬼神の名である薬叉と名付けられました。また一切の苦しみを呑み込んでしまうことから、この明王も怨敵を打ち破る調伏の祈祷で修されますが、敬愛でも修されることもあります。また不食または拒食の人に霊験あらたかといわれ、この尊の加持した食物を与えればたちまちに完食するといわれています。

不空成就如来の変化身です

★ 降三世明王

（こうざんぜみょうおう）

大日如来が須弥山頂で『金剛頂経」を説こうとした時、大自在天達が仏勅に従わなかった為、大日如来がこの降三世明王に変化し、大自在天達を屈服させたと説かれています。左足で踏まれているのは、この時に恭順した大自在天、右足は妻の鳥摩妃です。
降三世の三世とは、過去・現在・未来の三世を示し、この三世の煩悩を降すと言われ、息災を目的に修法されることもありますが、この尊が出現した上記の因縁に基づき、もっぱら調伏を目的とする修法の際に拝まれています。

阿悶如来の変化身です。

★ 不動明王

（ふどうみょうおう）

密教特有の尊格である明王の一尊で、五大明王の中心となる明王です。「お不動さん」の名で
親しまれ、大日大聖不動明王、無動明王、無動尊、不動尊などとも呼ばれています。
また真言宗をはじめ、天台宗、禅宗、日蓮宗等の日本仏教の諸派および修験道で幅広く信仰されています。

大日如来の変化身です。

★ 軍荼利明王

（ぐんだりみょうおう）

手に軍持を持っていますが、軍持とは水瓶のことで、甘露の智水を入れる器を意味します。この尊は各経典に「能く毘那夜迦等の障碍を除く」と説かれています。毘那夜迦とは悟りを妨げる魔のことを指しており、その為、密教の修法における結界は全てこの軍荼利明王が司ります。
また降三世明王と同じく主として調伏、あるいは息災を目的に修法されています。

宝生如来の変化身です。

★ 大威徳明王

（だいいとくみょうおう）

この尊は六面六臂六足(六つの顔、腕、足)に描かれることが多い為、別名六足尊とも呼ばれています。善人に悪意包く者や危害を加えようとする者を懲らしめ、悪人の呪詛を破り、悪夢を消滅し、悪病を除くことに霊験あらたかです。
この尊の特別な修法としては前述のような悪夢を消滅させるものや、夫婦離別や相思相愛の者を別れさせる為に祈祷される場合もあり、主として調伏の修法に用いられます。

阿弥陀如来の変化身ですが、文殊菩薩の忿怒形ともいわれています。

変化身とは (仏が人々を救うために姿を変えてあらわした身)です。

★　仁和寺将棋の竜王戦　宸殿

12:30

藤井聡太竜王に伊藤匠七段が挑戦する第36期竜王戦七番勝負第2局が、10月17・18日（火・水）に京都府京都市「総本山仁和寺宸殿」にて行われました。
結果は、藤井竜王が107手で伊藤七段に勝利しました。

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★ 仁和寺カフェ

NINNAJI JAXURY SPACE

五大明王＆御殿＆霊宝館の共通券
＋ドリンクプラン

「共通券＋ドリンクプラン」を使い、大黒堂と令和阿弥陀堂の間にある仁和寺カフェ（NINNAJI JAXURY SPACE）で休憩です。有機煎茶を頂きました。

藤井聡太八冠（2023.12現在）が対局前日、こちらでお茶を飲み、決戦前の心を落ち着かせたと云う座布団に偶然に座ることが出来ました。
将棋ファンのZIZIにとって嬉しい出来事でした。

仁和寺カフェ

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竜王戦の記念植樹

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仁和寺金堂

仁和寺の本堂、本尊は阿弥陀三尊。仏師は運節

仁和寺宸殿

儀式や式典に使用される御殿の中心的建物

仁和寺霊宝館

仏像をはじめ仏画・経典など多くの宝物を所蔵

仁和寺五重塔

各層の屋根の大きさがあまり違わないのが特徴

仁和寺北庭

仁和寺一番の絶景です！思い出の記念写真に

仁和寺南庭

南庭越しに二王門を配する眺望

御朱印を頂きました

★ 御室八十八ヶ所霊場の一番札所霊山寺へ

12:30

仁和寺の裏・成就山の約3kmにわたる山道に、お堂（札所）が点在し、それぞれのご本尊・弘法大師をお祀りしております。四国八十八ヶ所の写しである札所を約2時間の行程で全て巡ることができ、これを結願（けちがん）成就すれば四国八十八ヶ所霊場巡礼と同じご利益を得ることができます。参拝道は自然があふれ、小鳥のさえずりや、四季の草花を楽しむことが出来ます。また途中、眼下に広がる京都市内の眺めは素晴らしく、晴れた日には遠く伏見まで望むことができます。　-仁和寺ホームページより-

京都でできる、一日お遍路　1番が霊山寺