エルミタージュ美術館 コレクション
（その５）
（その５）
（撮影日：２０１４年１月６日）
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『おしゃべり（パラウ・パラウ）』
| 作者; ゴーギャン 1891年 六人の女性が地べたに座って、のんびりとおしゃべりをしており、タヒチの日常の緩慢な暮らしぶりを偲ばせています。女性たちを仔細に見れば、その多彩な衣装共々、画面を精彩あふれるものにしています。この作品に登場する女性のイメージのいくつかを、後世の作品に再び登場させています。 |
『フランス大使のヴェネチア到着』
| 作者; カナレット 1740年頃 この作品の場面は、フランス大使ジェルジ伯のために1726年10月13日に催された歓迎式典の様子です。政府高官や東方の商人たちはもとより、ゴンドラ乗りや仮面にの人々など、ヴェネチアの風俗も描きこまれています。 |
『耳飾をつける娘』
| 作者; レンブラント 1657年 レンブラントの晩年の肖像の大半は、老境に入った画家が自分の似姿を外の世界に 求めたかのように、ほとんど老人をモデルとしていますが、その中にあってこれは異色ともいうべき作品です。晩年のレンブラントの周辺にいた女性といえば、彼の愛人兼家政婦のヘンドッキェ・ストッヘルスくらいであり、おそらく彼女がモデルであろうと考えられています。いずれにしても小作品であり、鏡を見ながらイヤリングをつけるというきわめて私的な光景を描いてあるだけに、レンブラントにごく近い女性であることに間違いはないと思われます。 |
『ダナエ』レンブラント
| 作者; レンブラン 1646-1647年頃 ごく一般的にいうならば、ルーベンスを「肉体派」とすればレンブラントは「精神派」でしょう。 しかしこのダナエは、ルーベンスのどの裸婦にも伍し得る豊かな官能性をたたえています。ダナエが横たわるベットや両手を縛られて宙に舞うエロス、ベットを囲む緞帳などには豪奢を好むバロック趣味が反映されています。ダエナの伝説につきものの、黄金の雨がはっきりと描かれていないため、主題については古来諸説がありますが、現在はダナエ説に落ち着いています。 この絵は近年ある心ない者により損傷を受けました。修復は1985年から1997年の長期に渡りましたが 完全に修復することはかないませんでした。 |
『母性（海辺の女たち）』
| 作者; ポール・ゴーギャン 1899年 黄昏時でしょうか。オレンジ色の砂と濃い青色の潟とのまだら模様を背景に古典的沈着さを備えた三人の女が描かれている。この絵は時に、1899年4月に現地妻パウラが男児を出産したことの記念に描かれたものといわれ、母子のかたわらにいる犬は画家の分身ともいわてたいます。またこの牧歌的情景に、聖母子と捧げ物を持つ礼拝者というキリスト教的図像の反映を見ることも可能です。さらには、今を盛りと咲き誇る花を持つ女から、熟れた果実を持つ女を経て、乳飲み子を抱える女へと変身する若い女の三段階を描いたものとも考えられます。 |
『使徒ペテロとパウロ』
| 作者; エル・グレコ 1587-1592年頃 左側の聖ペテロはキリストから授けられた天国の鍵を持ち、多くの書簡で知られる禿頭の聖パウロは開かれた書物の一行を指差し、机の端にはインク壺が見えます。こうして二使途が並んで描かれる図像はあまり先例が無く、もしかしたらユダヤ人であるのに「異邦人のように生活をする」とペトロを非難したアンティオキアでの議論がテーマかもしれません。確かに、聖パウロの堂々としたポーズや身振りに比して、ペトロの方は控えめで弱く思われます。 クレタ島生まれのギリシャ人画家が、約10年間のイタリア滞在の後、スペインのトレドでその名声を確立した頃の一作です。 |
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エルミタージュ美術館（美の伝道エルミタージュー）
