エルミタージュ美術館 コレクション
（その４）
（その４）
（撮影日：２０１４年１月６日）
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『婦人の肖像』左
| 作者; フランチェスコ・メルツィ 1520年頃 この作品は、レオナルド・ダ・ヴィンチの最も親しい弟子であったメルツィの作です。女性のタイプは明らかにレオナルド風ですー特に彼の「聖母子と聖アンナ」（ルーブル美術館）の聖アンナ像と似ていて、著しく世俗化されています。 顔は類型化されているとはいえ、片胸を露出したポーズから、愛人か高級 娼婦の肖像と推測されます。モデルをフローラ（花の女神）に見立てて、半ば 寓意（何かにかこつけて、それとなくある意をほのめかす事）像化したようです。 |
『エッテンの庭の思い出』
| 作者; フィンセント・ファン・ゴッホ 1888年 アルルにいたゴッホがオランダの思い出を描いたのは、ゴーギャンの影響でした。 実際この作品の描き方には、ボン・ダヴェン派的な輪郭や色彩の処理が認められます。 画面の手前の二人は、妹ウィルヘルミーネと母親で、場所は牧師の父の赴任地エッテンの庭で、ヌエネンやアルルのイメージも融合されていると考えられています。 |
『女優ジャンヌ・サマリの肖像』
| 作者; オーギュスト・ルノアール 1878年 モデルは、コメディ・フランセーズ（フランスを代表する劇団）の女優ジャンヌ・サマリです。 この作品は、上流階級の室内を舞台とし、背景に壁掛けや絨毯、植木鉢などが豊かに 描き込まれており、そうしたモチーフを描写することへの、当時のルノアールの興味がうかがえます。特にこの作品では、白に統一されたレースの衣装が暖色系の背景に映え見事な効果をあげています。 |
『ライラックの茂み』
| 作者; フィンセント・ファン・ゴッホ 1889年 サン・レミ精神病療養院に入院していた時描いていた絵の一つです。寝室ほか、絵画制作用の部屋を用意されていたとはいえ、この時期療養院から出ることを禁じられていたゴッホは、ひたすら庭の中の植物にモチーフを求めていました。 |
『赤い服を着た踊り子』
| 作者; キース・ヴァン・ドンゲン 1907年頃 フォビズム派の一人、オランダ人のキース・ヴァン・ドンゲンは、パリの芸人、ボヘミアンの謎めいた奇抜な世界を公衆の面前にさらし、流行の肖像画家となっていました。ドンゲンの絵のヒロインになったのは、主に、危険で攻撃的で自分に関心を引き、圧倒し、誘惑しようという考えにとらわれていた「宿命」の女性たちでした。 |
『扇子を持つ女性（舞踏会の後）』中央
| 作者; パブロ・ピカソ 1908年 この作品は、簡潔な幾何学的形態への還元を契機として生み出された、美しくも気品高い画面です。 シンメトリーに近い厳密な構図とコントラストの強い陰影が、力強く充実した女性像のモニュメンタリーを強調します。直角に曲げた肘と鋭い左肩の線、衣装と左肘の弧線、半ば開いた扇に集約される 何本かの対角線ーーーー呼応し出会い、対立する幾本かの対角線はここちよい緊感と共に画面を 秩序づけています。 |
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エルミタージュ美術館（美の伝道エルミタージュー）
